
リンゴ酢でむくみ解消できる?効果と正しい飲み方を紹介
むくみ解消やダイエットのためにリンゴ酢を飲みたい方必見!おすすめの飲むタイミングや、リンゴ酢を毎日飲むとどんな効果があるのかなどをまとめていきます。また、お酢に苦手意識がある方にもおすすめの美味しい飲み方や、作り方のレシピもご紹介します。

管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
業界最大手プライベートジムにて、2,000人以上に 栄養指導してきた酒飲み・元デブ管理栄養士。 重力に負けないカラダづくりを食事から徹底的にサポート。 ダイエットの敵であるストレスに負けない栄養指導をライフスタイル別・体質別に行う。 自身も管理栄養士を取得後に半年間で-15kgのダイエットに成功! 食事もお酒も楽しみながら、ゆるく健康的にやせられる「ずるやせダイエット」を提唱。続きを読む
リンゴ酢とは?

リンゴ酢は、りんご果汁を発酵させて作られる醸造酢の一種です。さわやかな酸味と、フルーティーな風味が特徴的です。
リンゴ酢は豊富な栄養成分を含むことで知られており、ダイエットや健康維持の面で効果的なお酢で、水や炭酸で割って飲んだり、マリネやドレッシングに使ったりなど幅広い取り入れ方があります。
効果的な飲み方やタイミングなどを知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美
リンゴ酢に含まれるカリウムがむくみ予防に役立つ!

リンゴ酢に含まれるカリウムがナトリウムを排出し、酢酸が血流を改善することで、自然に余分な水分が体外に排出される助けとなります。そのためリンゴ酢はむくみ解消に効果的であるとされています。
むくみが起こる仕組み
むくみは、体内に過剰な水分やナトリウムが蓄積され、バランスが崩れることによって引き起こされます。細胞間にたまった水分によって顔や足にむくみを感じます。
近年における日本人の成人1人1日当たりの摂取量は、食塩相当量として男性11g程度、女性9g程度であり、以前に比べ減少しています。しかし、世界的にみると、なお、高いレベルにあります。本来必要な1日当たりの摂取量は多くても2g程度ですが、塩味の好みは習慣的なもので個人差も大きく、つい摂りすぎてしまいがちです。カリウムを多く含む野菜や果物を一緒に摂ることで、ナトリウムの排泄を促進することができます。
ナトリウム|e-ヘルスネット
むくみ予防にリンゴ酢が効果的
日本人は世界的に見てナトリウムの摂取量が多いとされているため、むくみやすいといわれています。そのため、カリウムを多く含む野菜や果物を継続して摂るのおすすめ。
しかし、なかなか難しいという方はリンゴ酢を効果的に活用するのも良いでしょう。
また、水や炭酸水で薄めて摂取することで、尿意を促し、老廃物を排出する機会を増やせるのもメリットの一つといえます。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。
カリウム|e-ヘルスネット
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美リンゴ酢は、他のお酢に比べてカリウムの含有量が高いのも特徴。カリウムはむくみ予防や高血圧の予防にも役立ちます。お酢には血行促進の効果も期待できるので、むくみが気になる方にはおすすめです。
リンゴ酢を毎日飲むと「むくみ改善」以外にどんな効果があるの?

リンゴ酢にはカリウム、酢酸、クエン酸、ペクチンなどの豊富な成分が含まれており、それぞれが体にたくさんの健康効果をもたらします。ダイエットや健康維持において効果のあるリンゴ酢には、むくみ解消の他にも4つの嬉しいメリットがあります!
ついつい食べ過ぎてしまう方や、便秘でお困りの方は特にチェックしてみてくださいね。
効果①血圧を下げる
リンゴ酢に含まれるカリウムには、細胞内を調整して、体内の余分な塩分を排出する作用があります。塩分や余分な水分は尿として排出されるので、血圧を下げる効果があるといわれています。
また、フルーティーな風味やさわやかな酸味があるため、料理のアクセントとなり、使用する塩分を減らしながら美味しく食べることが可能です。そのため、高血圧の予防にもつながります。
効果②消化促進&便秘の予防

近年便秘で悩む方は増加傾向にあるといわれています。便秘は、肌トラブルを引き起こしたり、ダイエットに悪影響を及ぼしたりすることも。そのため、規則的な食生活に加え、リンゴ酢を効果的に取り入れて、健康的な生活を手に入れましょう。
リンゴ酢には酢酸が含まれます。酢酸は胃酸の分泌を促し、ゆるやかに腸を刺激するため、消化をスムーズにしたり、便秘を緩和したりする効果があるといわれています。
便通を改善することで代謝の低下を防いだり、老廃物を排出したりできるため、ダイエットにも良い効果をもたらすことが期待できます。
快便は、快食、快眠と並び健康的な生活を支える三原則の一つと言われています。しかし、不規則な食生活やバランスの偏った食事、運動不足やストレスなどの要因、ならびに近年の高齢化の進展に伴い、便秘の有訴者率が増加傾向にあります。
便秘と食習慣|e-ヘルスネット
効果③血糖値の上昇を緩やかにする
リンゴ酢に含まれる酢酸には血糖値の上昇をゆるやかにする作用もあるといわれています。食後のインスリンの分泌が穏やかになることで血糖値の急上昇を抑えることができます。特に炭水化物を多く含む食品をとる際に効果的といわれています。
血糖値の急上昇が頻繁に起こると脂肪をたくわえやすくなるため、ダイエット中の方は食事の際に一緒にリンゴ酢をとることをおすすめします。
血糖高上昇群に食酢の効果が認められたことから,耐糖能異常に対して食酢が有効である可能性が示唆された
食酢の食後血糖上昇抑制効果
効果④食べ過ぎを防ぐ
リンゴ酢に含まれる酢酸は、糖質をゆっくりと消化吸収させる作用があります。そのため、小腸に糖質が留まる時間が長くなり、満腹感を持続させてくれます。
満足感を得ながら、我慢せず間食や食べ過ぎを防いでくれるのは、ダイエット中には嬉しいポイントですよね。リンゴ酢の作用を活用すれば無理せずダイエットの効果を実感できるかもしれません。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美リンゴ酢は、今話題の腸活にも良い影響をもたらします。腸内環境がよくなることで、食欲の抑制やデトックス効果、代謝アップなどが期待できます。
【飲み方・作り方】リンゴ酢ダイエットのやり方

リンゴ酢をダイエットに活用するための適切な飲む量や、飲むタイミングを解説していきます。また、無理せず美味しく飲むためのおすすめのドリンクやドレッシングのレシピもご紹介します。
飲む量は「1日に大さじ1〜2杯」

リンゴ酢の適正摂取量は1日に大さじ1〜2杯といわれています。また、原液のまま摂取するのではなく、水や牛乳で薄めて飲むか、ドレッシング、マリネといった料理に使うようにしましょう。
原液のまま飲んだり、大量に摂取したりすると胃や喉を傷つける可能性もあるので、必ず摂取方法や摂取量目安を守って取り入れるようにしてくださいね。
飲むタイミングは「食事中or寝る前」がおすすめ!
リンゴ酢に含まれる酢酸は、脂肪が作られる際の酵素の働きを邪魔する作用があるので、過剰な脂質の増加を防ぐ効果があります。また、血糖値の上昇を抑える効果や食後の満腹感を持続しやすくする効果があります。
そのため、炭水化物や脂質を多く含む食事中に摂取することをおすすめします。急な血糖値の上昇を抑えられることや、食べ過ぎ、間食を減らすことができるのはダイエット中の方や血糖値が気になる方には大事なポイントですよね。
また、寝る前に飲むと疲労回復効果やスッキリとした目覚めが期待できるともいわれています。自身の目的や体調に応じて、リンゴ酢の摂取のタイミングを適切に選ぶようにしましょう。いずれの場合も空腹時はさけて、胃や歯への負担を減らすようにしてくださいね。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美食事中に取り入れることで糖質の吸収を緩やかにし、血糖値が上がりにくくなるため、インスリンの分泌が抑えられることで脂肪の合成を防ぐことができます!寝る前に摂ることで、疲労回復や翌朝のデトックス効果が期待できますね!
おすすめのリンゴ酢ドリンクの作り方

原液のまま飲んだり、大量に摂取したりすると胃や歯を傷つける可能性があるので、水または炭酸水で割って飲むようにしましょう。
水や炭酸水で割ることに抵抗がある方は、牛乳や豆乳などで割ってマイルドに楽しむこともできます。無理せず美味しく飲むためのちょっとしたアレンジレシピをご紹介します。
基本のリンゴ酢ドリンク

まずは水や炭酸水で割る方法です。特別な材料は不要なので、継続しやすくておすすめです。酸味が気になる方は、はちみつを入れることで、マイルドになって飲みやすくなります。
- 氷 適量
- リンゴ酢 大さじ2
- はちみつ 大さじ1
- 無糖炭酸水 約150cc
グラスに氷を入れて、すべての材料を入れたら完成。とっても簡単なので、自宅でも手軽にできそうですね。
参考:cookpad
牛乳を使ったリンゴ酢ドリンク

続いては、酸味が苦手な方でも飲みやすい牛乳を使ったリンゴ酢ドリンクです。リンゴ酢やレモン汁に含まれる酢酸が牛乳の成分を変化させ凝固させるので、ヨーグルトっぽい食感で楽しむことができます。
ダイエット中に不足しがちなカルシウムが摂取できるのも嬉しいポイント。牛乳が苦手な方は、無調整豆乳やアーモンドミルクに変えてもOKです。
- リンゴ酢 大さじ 1
- はちみつ 大さじ 1
- 牛乳 150 ml
グラスにリンゴ酢とはちみつを入れたあと、牛乳を入れてよく混ぜます。トロっとしてきたら完成です。
お酢にはタンパク質を凝固させる作用があるため、牛乳と混ぜることでトロトロになるのが特徴です。
おすすめのリンゴ酢を使ったレシピ

リンゴ酢のドリンクでの活用に抵抗がある方は、料理での活用を試してみるのも良いでしょう。フルーティな香りとさわやかな酸味がプラスされるため、ドレッシングやマリネでの活用をおすすめします。
リンゴ酢は便通改善の効果があるので、肌トラブルの改善も期待できるでしょう。また、ドレッシングやマリネでの活用であれば無理なく野菜が摂取できるのでダイエット中の方にも嬉しいポイントですよね。
リンゴ酢フレンチドレッシング

材料が少なく、手軽に美味しいドレッシングが作れます。野菜にかけて美味しく食べられそう!使っている食材もどれも体に良いものばかりなのでダイエット中の方におすすめです。
- 塩麹 大さじ 1
- リンゴ酢 大さじ 1
- 米油
リンゴ酢・塩麴・米油をドレッシング用の容器に入れて、そのまま混ぜれば完成です。お好みの野菜にかけてみてください。
参考:cookpad
リンゴ酢ごまドレッシング

リンゴ酢を使っておなじみのごまドレッシングが作れます!リンゴ酢の効果を得ながら、お家で美味しいごまドレッシングが作れるなんて最高ですよね♡
また自分でドレッシングを作ることによって、添加物や甘味料などの調整もできるのがダイエット中の方には嬉しいポイントです。
- 白ごま 大さじ2
- ごま油 大さじ1
- はちみつ 小さじ1+小さじ1
- 砂糖 小さじ 1
- リンゴ酢 大さじ 1
- 醤油 大さじ1/2
- マヨネーズ 大さじ1/2
香ばしい風味がお好みの方は、最初に白ごまをフライパンで煎るのがおすすめ。すり鉢に白ごま・ごま油・はちみつを入れ、すりながら混ぜ合わせます。
そこに砂糖を加え、さらにすります。醤油とはちみつを加えて混ぜ、最後にマヨネーズを加えて全体的にすりながら混ぜたら完成です。
マヨネーズはお好みで量を調節してください。
参考:cookpad
リンゴ酢マリネ

彩りがきれいで、味わいもさわやかなマリネをご紹介します。リンゴ酢のフルーティな香りは野菜だけでなく、果物にもよく合います。おもてなし料理にもぴったりなのでぜひ参考にしてみてください。
- ささみ 2本
- オレンジ 1/2個
- 玉ねぎ(みじん切り) 大2
- オリーブ油 小2
- リンゴ酢(普通のお酢) 小2
- 塩、黒胡椒 適宜
- ディル(お好みで)1枝
- ささみに切り込みを一筋入れ、お酒をかけて5分ほど置く
- その間にオレンジの皮をむき、食べやすい大きさに切る
- 玉ねぎをみじん切りにする
- 置いてあるささみに塩コショウをふり、電子レンジで1分30秒加熱する
- 裏返してさらに1分加熱し、そのまま冷ます
- 食べやすい大きさに割いておく
- ボウルに玉ねぎ・リンゴ酢・オリーブ油を入れて混ぜる
- そこへささみとオレンジを入れて混ぜ、塩コショウをふる
- ディルを細かく切ってお好みで入れる
参考:cookpad
他にもリンゴ酢を使ったおすすめのレシピが知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
リンゴ酢ダイエットで痩せた人はいる?

SNSや知恵袋などではリンゴ酢ダイエットで痩せたという口コミもあるようですが、リンゴ酢を飲むだけですぐに痩せるわけではないので、まずは継続して摂取しましょう。最低でも3ヶ月は継続して飲むと良いです。
また、リンゴ酢を飲んでいても食べ過ぎていたり運動量が少なかったりすると、それが原因で痩せにくい可能性もあります。リンゴ酢の効果を適切に活用しつつ、バランスの良い食事を心がけ、適度に運動を行うことがダイエットを成功させるコツでしょう。
リンゴ酢の栄養素や、飲み方のポイントなどを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美リンゴ酢を飲むだけで痩せるわけではなく、もちろん食事の改善が大前提です!毎日継続して摂り続けることによって、内臓脂肪の減少やむくみ改善を助けてくれるためダイエットの効率はアップするでしょう!
リンゴ酢のデメリットはある?腎臓に悪いって本当?

適量を守って取り入れる分には、リンゴ酢が健康に悪いことはありません。
しかし、「リンゴ酢が歯を溶かし変色させる」「リンゴ酢は腎臓に悪い」といったデメリットを耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。これらの点は、健康や美容のためにリンゴ酢を取り入れたい方にとって不安な要素ですよね。
リンゴ酢に含まれるカリウムは過剰摂取すると腎臓に負担がかかることもあります。また、飲み方によっては歯のエナメル質を溶かす可能性もあります。
ウワサの真相や対策については以下の記事でチェックしてみてください。
リンゴ酢ダイエットに関するQ&A

「リンゴ酢とオリゴ糖を一緒に摂ると良い?」「どのリンゴ酢を飲めば良いの?」といった疑問をもっている人もいるのではないでしょうか?リンゴ酢ダイエットを始めたい方が感じる疑問について詳しく解説していきます。
リンゴ酢とオリゴ糖を一緒に摂るとより効果が高まる?

オリゴ糖は腸内環境を整える効果があるものといわれています。ただし、リンゴ酢と同時に摂る必要性は明らかになっていません。
オリゴ糖の甘みを足すことでリンゴ酢が飲みやすくなるので、酸味が苦手な方はオリゴ糖を取り入れてみるのもおすすめです。
リンゴ酢ダイエットをするならどれがいい?

リンゴ酢のなかには甘味料や添加物を入れて飲みやすくなっているものも少なくありません。毎日飲むことをおすすめしているので、なるべく体に良いものを摂りたいですよね。そのため、ダイエット目的であれば砂糖不使用のものを選ぶのが良いでしょう。
砂糖不使用の商品はカロリーが大さじ1杯約0~5kcal程度でダイエット中でも気にせず取り入れることができます。ただし甘さがかなり控えめなので、飲みにくい可能性もあります。上にあるドリンクやドレッシングなどのレシピを活用して美味しく楽しくダイエットを続けていきましょう!
リンゴ酢を取り入れてむくみ悩みとさよならしよう!
健康や美容のためにリンゴ酢を取り入れたい方は甘味料や添加物が入ってないものを選んで摂取するようにしましょう。「リンゴ酢を飲むだけで痩せる」「リンゴ酢を飲むだけで健康になる」ということはありません。
リンゴ酢の効果を活用しながら健康的な食事や生活を意識するようにしましょう。最低でも3ヶ月は継続をしてむくみや便秘悩みとさよならしましょう。
監修者
管理栄養士/ヘルスビューティーアドバイザー高杉 保美リンゴ酢は、私も毎日の健康習慣として取り入れていて、納豆やトマトジュースにプラスしておいしい習慣になっています。腸内環境を整えたり、むくみを予防したりするのにリンゴ酢を摂ることはおすすめですよ!
今、ダイエットや美容によいと注目のリンゴ酢!毎日の生活に取り入れるだけで、簡単にダイエットを加速させることができます。効果や使い方をしっかりと理解しておくことが重要ですよ!